高血圧 |
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血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のことです。
血圧の値は「心臓から送り出される血液の量」と「血管の壁が血液から受ける圧力」で決まります。
最高血圧(収縮期血圧)
▶心臓から全身に血液を送り出すために、心臓が収縮しているときの血圧
最低血圧(拡張期血圧)
▶全身から心臓に血圧が戻るときに、心臓が拡張しているときの血圧
高血圧とは、血圧をくり返し測っても正常より高い状態のことです。
血管が狭い状態(動脈硬化等)や血管に対しての血液量が多い状態になると、血管の壁に高い圧力がかかり高血圧となります。
高血圧基準値:(収縮期血圧)140mmHg以上/(拡張期血圧)90mmHg以上のうち
どちらか一方でも当てはまる場合
※家庭で血圧測定した場合、135mmHg以上/85mmHg以上のうちどちらか一方でも
当てはまる場合が高血圧の基準となります。
●白衣高血圧 …
自宅などで血圧を測定すると135/85 mmHg未満であるのに、
診察室(白衣の前)では140/90mmHgを超えてしまうのが「白衣高血圧」です。
白衣高血圧は、将来的に本当の高血圧になる可能性が高いため注意が必要です。
● 仮面高血圧 …
自宅などで血圧を測定すると135/85 mmHg以上であるのに、
診察室(白衣の前)では140/90mmHg未満であるのが「仮面高血圧」です。
この仮面高血圧は、本当の高血圧と同じくらいを大きな病気を発症しやすいため
気を付けなければならく、治療を必要とする場合もあります。
日本人の高血圧の約8~9割が原因を一つに定めることのできない種類の高血圧(本態性高血圧)です。
遺伝的要因や体質、加齢、肥満、食事や喫煙といった生活習慣、ストレスなど様々な要因が
組み合わさり起こります。また、高血圧には家族性の要因が60%があるといわれています。
これには遺伝的要因と家族で似た生活環境(食塩摂取量が多い,肥満になりやすい食事,運動不足等)であることによる可能性が考えられています。
(原因が明らかな高血圧は二次性高血圧といいます。原因としては、腎臓機能低下や内分泌系の
病気、血管の病気、他の病気のために内服している薬剤の影響などがあります。これらは、
本態性高血圧と比べると若い世代に多く、その原因を取り除けば血圧の正常化を期待できます。)
高血圧はサイレントキラー(静かなる殺人者)といわれ、
ほとんどの場合自覚症状がありません。
ですが、実は動脈硬化が進んでいたり、血管の損傷が
ひどくなっていたりして、突然脳卒中や心筋梗塞などの
命に関わる病気を引き起こす可能性があります。
高血圧は生活習慣を見直すことで予防・改善することができます。
以下のような生活習慣の見直しを、組み合わせて行うと効果が出やすいです。
(参考)あなたの塩分チェックシート(約1.5MB)(約1.5MB)
(監修:社会医療法人製鉄記念八幡病院 理事長 土橋卓也、管理栄養士 山崎香織)
(約2.1MB)
※画像をクリックすると詳細をご確認いただけます。
(約5MB)
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