14 PoPo健 康 推 進メ ンバーのみ な さ ん語ってくれた方代表取締役社長森 川 茂 樹 さん 当社は障がい者雇用の会社ということもあり、健康意識が高いと思われがちですが、実際はさまざまです。意識の高い人もいれば、幼い頃から障害があることで生活習慣が固定化し、不摂生や体重管理が課題になっている従業員もいます。こうした現実うになりました。私が2024年7月に社長に就任した際、「トヨタループスって、どんな会社?」と聞かれたときに、従業員一人ひとりが自分の言葉で答えられるようにしたいと考えました。創業からの理念は大切にしつつ、もっと分かりやすく、覚えやすい共通の言葉が必要だと感じたんです。そこで行き着いたのが「笑顔と元気」でした。社外だけでなく社内に対しても「当社は笑顔と元気を大切にしています」と伝えています。では、笑顔と元気の源は何かと考えると、答えは「心身の健康」です。これは会社にとっても、個人にとっても同じだと思っています。健康であってこそ、前向きに働くことができ、新しいことにも挑戦できます。この考え方は、従業員の中にも少しずつ浸透してきていると感じています。 健康施策といっても、食事・運動・睡眠とさまざまありますが、特に睡眠を重視しています。基礎疾患や精神疾患を抱えている従業員も一定数おり、睡眠の質や時間が、日中の就業に影響するケースもあります。そのため、入社時に「健康研修」の時間を設け、まずは食事と睡眠を振り返ることから始めています。自分の生活を見直し、「これからどうしていきたいか」を考え、共有する。難しい知識を伝えるよりも、まず自分ごととして捉えることを大切にしています。また、各部署に「健康リーダー」を配置しています。現場の従業員と同じ目線で声をかけ、健康に関する情報や取り組みをつないでいく役割です。こうした存在がいることで、健康をより身近なこととして捉える従業員も増えてきました。そのほか、毎月発行しているニュースで健康情報を発信したり、各 自 が 無 理 の な い 目 標 を 立 て る「運 動チャレンジ」も行っています。できた・できないを問うのではなく、「まず意識すること」 健康診断後の保健指導です。健診の結果を見るだけで終わらず、必要に応じて保健師が面談を行い、できる限り多くの従業員ループス厚生ニュース「自分を振り返ること」を重視しています。を継続的にフォローしています。数値だけでなく、生活習慣や日々の様子を丁寧に聞いていくことで、不調の要因など見えなかった課題が浮かび上がってくることもあります。従業員の約8割が知的、精神、発達障害のある方です。気がかりなことが就業に影響することもあるため、福祉や家族、医療機関へとつなぐ“ハブ”の役割を担っている点は、当社ならではの特長です。一般的な企業では選択肢のひとつである両立支援も、当社では前提 となっています。 と 信頼関係です。ちょっとした言葉の行き違いでも、不安や誤解につながりやすいため、「私はあなたを信頼していますし、一緒に考えていきたい」という姿勢を根気強く伝えています。その信頼関係を築くためには一貫性も大切です。対応する人によって言うことが異なると混乱を招いてしまいます。そのため、規律やルール、基準を明確にし、誰が対応しても必ず同じ説明をすることを徹底しています。従業員数が増える中で、特定の人だけが抱え込むのではなく、情報を共有しながらチームで支える体制へと移行してきました。現在は相談窓口を各職場に配置している相談員に一本化し、そこから層別して、健康相談へつなげていただくなど、状況や認識のズレが起きにくい仕組みづくりを進めています。 トヨタ自動車を取り巻く環境は大きな変化の真っ只中です。今は仕事を当たり前のようにいただいていますが、その状況がこの先も続くとは限りません。だからこそ私は従業員に「変化を受け止められるようになろう」と伝えています。変化を前向きに受け止めるためには、心身の健康が土台になります。会社が発信する健康活動に積極的に参加しながら、自分自身で変化に対応できる力を、少しずつでいいので高めていってほしい。その積み重ねが、20年後、30年後も笑顔で働き続けることにつながると考えています。愛知県豊田市 従業員数700名健康相談で最も大切にしていることは。今後、従業員の健康づくりをどう進めていきたいですか。健康経営への関心は、どのようなきっかけから生まれましたか。 を前に、会社として「健康」をどう捉え、どう伝えるかを考えるよ共通認識のもと、どのような健康施策を進めていますか。御社ならではの健康支援はありますか。笑顔と元気を支える、伴走型の健康経営トヨタループス株式会社
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