PoPo2025秋号
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と 13 PoPo健 康 推 進メ ンバーのみ な さ ん語ってくれた方管理部 部長山 澤 正 さん 弊社は、まだ若い会社ですので、これまでは健康経営に取り組む余裕がなかなか持てませんでしたが、最近は少しずつ力を入れ始めています。とはいえ、まだ「健康経営が根付いている」とは言い切れません。それでも、従業員が安心して働ける環境を整えることが何より重要だと考えています。心身の健康があってこそ、一人ひとりが自分らしく働け、チームの力や創造性も発揮できる。結果として、お客様への価値提供や会社の成長につながると信じています。 具 体 的 な 取 り 組 み は、昨 年 度 はRIZAPと 連 携 し、健 康 セ ミナーを開催。デスクワーク中心で運動習慣に差がある従業員向けに、椅子に座ったままできるストレッチや軽い運動も取り入れました。全国の拠点をZoomでつなぎ、参加できなかった従業シエンタ ウェルキャブ(車いす仕様車)員も録画視聴できるよう工夫。約130名(25%)の方が参加してくださり、アンケートでは「すぐに取り入れられそう」「健康意識が高まった」と好評でした。 出向者と中途採用者で構成されている会社なので、従業員のバックグラウンドや関心もさまざまなため、一つの発信で全員に響かせることに難しさを感じます。だからこそ、まずは情報すいテーマや切り口を探って、次の施策につなげていくようにしています。健康って、必要性に気づくタイミングが人によって違いますよね。実は、当社の福祉車両サブスク「KINTO care」と少し似ているなと思っていて。「今は必要なくても、いつか突然必要になるかもしれない」。そうした気づきに備えるという意味で、健康も同じ。だからこそ、従業員が気づいたときに行動しやすい“きっかけ”を届け続けたいと思っています。 正直、何が正解かはまだ分からない中で、やってみて手ごたえのあることは伸ばし、そうでないことは見直す、そんな試行錯誤を重ねながら、前に進んでいきたいと考えています。目指したいのは、従業員だけでなく、その家族も含めて健康に過ごせること。健康だからこそ、自分らしく働けて、会社でものびのびと力を発揮できる。それが会社の成長にもつながっていけば理想的ですね。 また当社の“管理部”は、人事だけでなく、総務や経理、ITなどが一体となった組織であり、近年、「活き活きと力を発揮できる職場づくり」をテーマとして掲げ、社員が「会社に来るのが楽しみ」「ここで働けてよかった」など、そんな気持ちを育める職場を、管理部全体で作っていきたいと考えています。例えば、新入社員が安心して会社生活を送ることを支援するために、「メンター制度」を導入したり、社員全員が参加する全体会議での一体感醸成の工夫や、季節ごとのイベント実施などを通じて社内を盛り上げています。直近では大阪でトヨタ健保の歯科健診を受診できる病院が無いことを相談したところ、快く提携病院を追加いただきました。今後も健保様ともより密に連携しながら従業員の健康増進に向けた取り組みを行っていきたいと考えています。ひとつひとつは小さな取り組みであっても、これらすべての地道な取り組みが社員の活力・健康に繋がっていくと信じて、今後も一丸となって施策を進めていきたいです。 健康経営への考え方と取り組みについてお聞かせください。社員が“自分ごと”として健康を意識するために、大事にしていることは。を地道に発信し続けること。反応を見ながら、興味を持たれや今後、健康経営をどのように進めていきたいと考えていますか。正解がわからないから、まずやってみる。KINTOが歩みはじめた健康経営株式会社 KINTO /KINTO テクノロジーズ株式会社愛知県名古屋市 従業員数570名

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