と 7 PoPo健 康 推 進メ ンバーのみ な さ ん語ってくれた方代表取締役社長杉 山 敦 さん 健康づくりは個人の考え方次第であり、何を大切にするかはそれぞれの価値観に基づいていると思います。確かに健康でいることは、生活の質を向上させ、幸せにつながると思いますが、それぞれ家族の事情や生活の状況も影響するため、無理に「これをやった方がいい」「あれをやった方がいい」と強制することはありませんでした。 ただし、健康経営の観点から考えると、当事業所は十分に対応できておらず、まずはトヨタ健保の運動習慣の指標に追いつくことが必須だと感じ、ハローフィットを活用した運動施策を始めました。 運動習慣を定着させるには、イベント期間中だけでは難しいと思っていました。そのため、継続的に運動することでポイントが貯まり、上位者には賞品がもらえる仕組みを考えました。また、運動量の敷居を低くするため、通常は運動時間を2時間で100ポイント付与するわけですが、当事業所は30分を上限に設定し、気軽に参加しやすい仕組みにしました。Hellolife MVVポケットカード さらに週1回、業務時間内で10分間の運動時間を設けていいことにしました。ミーティングの終わりの10分を運動に充てることが多いのですが、意外にもこれが大好評でして(笑)。従業員 か ら は「楽 し か っ た」と の 声 が 多 く 上 が り、驚 き ま し た。YouTubeの10分間エクササイズやストレッチ動画を活用するのですが、始めた当初は5分でゼーゼー息を切らしていた従業員も、続けるうちに体が馴染み、今では全員が周りを気にせず笑顔で取り組んでいます。 ハローライフはサービス業であり、私たちの経営において最も重要なのは「人」であると強く信じています。会社のパフォーマンスを向上させるためには、一人ひとりの従業員の能力向上が不可欠です。そのためには、従業員が健康でいることが最も大切であり、良い仕事をすることが結果的に健康維持にもつながると考えています。 仕事はただ生活のために行うものではなく、そこには必ず目的や意義が存在すべきです。お客様は誰で、私たちの強みや魅力は何か、そして目指すべき方向性はどこなのか。これらを従業員と深く掘り下げ共有するために、私たちの存在意義を定義する「Hellolife MVV」を策定しました。 その中のバリューに、私たちが大切にしている価値観「共感・挑戦・研鑽」という指針があります。お客様の立場に立ち、課題を理解し共感することはもちろんですが、さらにその期待を超えるためには挑戦し続ける必要があります。単に目の前の業務をこなすだけでなく、新たな視点を取り入れて、より高いレベルを目指すことが重要です。そのためには、従業員一人ひとりが自らの専門性を高め、常に研鑽に励むことが必要です。 しかし、これらを実現するためには、健康基盤が何よりも重要です。健康的な従業員が生み出すサービスが、会社全体を前進させる原動力になるからです。 現在、従業員の多くは40代から50代が多く、10年後には50代や60代になります。世間では高齢化が進むとパフォーマンスが落ちると言われがちです。確かに製造業の現場においては体力を要するため、その影響を感じやすいかもしれません。ハ ローライフはむしろ逆で、経験を積んでいく中で能力は向上し、年齢を重ねることが強みとなり、より高いパフォーマンスを発揮できると考えています。 そのためにも従業員と一緒に健康づくりを進め、お客さまと地域の発展に貢献したいです。健康経営への考え方と取り組みについてお聞かせください。運動施策について詳しくお聞かせください。従業員の笑顔の輪が広がる中、健康経営への意識はどのように変化しましたか。これからの10年、どんな未来を目指していきますか?企業理念に基づく健康づくりへの挑戦株式会社ハローライフ福岡県宮若市 従業員数220名
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