PoPo2025夏号
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と  5 PoPo健 康 推 進メ ンバーのみ な さ ん語ってくれた方代表取締役副社長谷 口 真 一 さん 私は長年の社会人経験を通じて、仕事は生身の人間が行うものであり、人間関係の中で成り立っていることを実感しています。トヨタコネクティッドでは、ITを活用した取り組みも進めていますが、最も重要なのは従業員一人ひとりが心身ともに健康であり、元気であることです。健康はすべてのスタート地点であり、これがあってこそ仕事に前向きに取り組むことができると思っています。 継続的に行っている取り組みの一つが、ウォーキングイベントです。今年で3年目を迎え、従業員は健康づくりの一環として積極的に参加しています。例えば、トヨタ自動車の本社がある豊田市は広大な敷地で多く歩くことになりますが、私たちの事業所は駅直結の便利な立地にあるため、歩く機会が少ないと感じ、日常的に取り組める運動としてウォーキングを推進しています。 このイベントは、運動習慣がなかったり多忙な従業員に、健康づくりのきっかけを提供することを目的としています。運動は健康維持に欠かせませんが、日常生活において、後回しになりがちです。そのため、イベント化して気軽に参加できるようにしています。 具体的には、アプリで自己管理を行い、目標歩数を達成した従業員には健康グッズなどのインセンティブを提供。個人戦に加え、社内の交流を深めるため、4人組のランダムチーム戦も実施しています。 従業員のパフォーマンス向上を目指し、睡眠の質を重視した施策を導入しています。質の良い睡眠は集中力や効率を高め、仕事の成果にも直結すると考えています。そのため、有識者を招いピンクリボン啓発活動トヨタ自動車が開発したTOTONE(トトネ)という仮眠シート女性スタッフが多い御社ならではの取り組みはありますか。未来を見据えた健康経営のビジョンについてお聞かせください。て睡眠セミナーを実施し、従業員に睡眠の重要性や質の高い睡眠を得る方法について学んでいただいています。 また、リフレッシュルームに仮眠スペースを設置しました。を配置し、休憩時間などに15〜30分の短時間睡眠がとれるようにしています。これにより、午後の集中力向上が期待できます。 従業員の健康意識向上を目的に社内イントラで啓発活動を行っています。初年度は、乳がんや子宮頸がんの早期発見と検診の重要性を伝えました。2年目の取り組みとして、オリジナルのピンクリボン型バッジを作成し社内に設置しました。ピンクリボンの日に出社した従業員がバッジを付けて過ごすことで、乳がんについて考える時間を持つよう促しました。意外と男性も積極的に参加し、パートナーや同僚、部下への意識向上が図れたと思います。 今後は、がん検診の啓発活動にとどまらず、PMSや更年期といった女性特有の健康問題にも取り組み、これらの問題に対する理解を深め、サポートを強化していく予定です。 私たちが重視しているのは、従業員一人ひとりが元気に楽しく働けることです。労働人口が減少している現在、人材の確保はますます難しくなっています。首都圏に比べて、ITエンジニアの採用が難しい地域に本社がある私たちにとって、既存従業員の生産性を向上させ、元気に仕事に取り組んでもらうことが、企業の成長には欠かせません。そのため、従業員の健康を最優先に考えています。 健康活動において重要なのは、従業員が自然に参加できる環境を整えることです。単に呼びかけるだけでなく、参加しやすいよう敷居を低くすることはもちろん、職場での柔軟な働き方をサポートすることも求められます。これにより、働きやすい環境と風土が作り出され、従業員の健康意識が高まり、会社全体の元気とパフォーマンス向上につながると信じています。健康経営についてどのような考えをお持ちですか。健康づくりの具体的な取り組みを教えてください。その他、運動以外に取り組んでいる施策はありますか。 教えて!事業所からつなげ る健 康の輪!トヨタコネクティッド株式会社愛知県名古屋市 従業員数1,230名職場の健康づくり健康を支えに、気づけばもっと働きやすい会社へ

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