ぐっ す り左 か ら 志 水 佑 守 さん 牧 瀬 圭 斗 さん 緒 方 貴 典 さん <トヨタ自動車九州陸上競技部プロフィール>福岡県に拠点を置く企業スポーツチーム。1991年に創立され、今年で34年の伝統あるチームです。長距離やマラソンを中心に国内外の大会で活躍し、さらなる競技力向上を目指して活動しています。 逆に睡眠不足でうまくいかなかったことはありますか。良い睡眠のためにはたんぱく質が必要だと言われていますが、食事面でも気を使っていますか。組合員のみなさんにアドバイスをお願いします。現代社会では、慢性的な睡眠不足が大きな問題となっています。全身への負担が大きい長距離走においても、睡眠でのリカバリーは欠かせません。そこで、アスリートならではの、睡眠の重要性や工夫についてトヨタ自動車九州 陸上競技部の選手にお話を聞きました。トヨタ自動車九州陸上 競技部毎日、規則正しい睡眠を心がけていますか。睡眠の質を意識していますか。浸かっています。私もお風呂後にストレッチをしていて、体がリラックスして血行が良くなり、眠る準備が整った感覚になります。志水 大きい大会が終わった後に、みんなで飲みに行ったりすることがあるんですが、疲れて免疫が落ちた状態で睡眠を削ると、すぐに体調を崩します。普段しっかり寝ている分、少し崩れるとすぐに体調や肌に影響が出てしまう。正直、寝たいなと思うときもありますが、その場ではつい楽しくなっちゃって(笑)。志水 選手は基本的に寮生活なので、管理栄養士が食事を管理してくれています。朝と夜は寮で食事を摂り、昼は社員食堂で食事をします。寮では納豆やヨーグルトなどのたんぱく質が豊富なメニューが提供されますが、もし足りないときは自分で補うこともあります。牧瀬 朝昼晩の食事に加え、たんぱく質が入った乳酸菌飲料を摂取しています。長距離を走ると肉体的にも内臓的にもダメージを受けるため、ご飯が食べられなかったり、お腹を壊したりすることもあります。この乳酸菌飲料を毎日摂るようになってからお腹の調子も良くなり、寝つきも良くなりました。緒方 お菓子が好きで、あればあるだけ食べてしまうので、間食やお腹が空いたときはサラダチキンを食べるようにしています。志水 起床時間は毎日5時半で、練習日も仕事の日も変わりません。基本的に就寝は11時頃ですが、試合シーズンの秋冬は10時前に寝て、朝5時半に起きる生活をしています。朝練習に合わせて逆算し、その時間に寝るようにしています。牧瀬 この競技を始めてから、朝起きるのが得意になりました。休みの日でも、習慣で早く目が覚めてしまいます。二度寝することもありますが、早寝・早起きが習慣化されるとそれが自然になり、リズムが心地よく感じられるようになりました。緒方 すごくこだわっています。寝具は自分に合ったマットレスや枕を選んでいます。競技を始めた頃、最初に投資したのは寝具でした。志水 寝る1時間前くらいから暖色系のライトに切り替え、目の疲れを軽減しています。寝る前には部屋を少しずつ暗くし、ストレッチをして体をゆっくり伸ばし、副交感神経を活性化させてリラックスします。緒方 入浴のタイミングにもこだわっていて、寝る1時間半前くらいにお風呂に志水 睡眠前に簡単なストレッチを取り入れることをおすすめします。例えば、テレビを見ながらや音楽を聴きながらであれば始めやすいと思います。大きな目標を立てるのではなく、簡単にできることから始めるのがコツです。牧瀬 睡眠、食事、運動のバランスが大切ですが、僕 は睡 眠 が 一 番 大 事だと思っています。睡眠不足になると、イライラしたり、頭がボーッとしたりして、食事が摂れなくなり、運動もしなくなる悪循環が生まれます。まずは睡眠をしっかりとることが大切だと思います。緒方 私は形から入るタイプなので、おすすめはちょっといい寝具を買ってみること。運動不足を感じているなら、自分が気になるスポーツウェアやシューズ、イヤホンを揃えてみるのもいいですね。モチベーションが上がるものを手に入れることで、やる気が出て、外に出やすくなります。夏は自然とアクティブになる季節なので、新しい挑戦を始めるには最適です。それが習慣化すれば、続けやすくなると思います。 睡眠 アスリートインタビュー の た め に
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