と 7 PoPo健康推進メンバーのみなさん語ってくれた方代表取締役社長梅村 晋さん 前任の社長からしっかりとした健康宣言がされており、私もその重要性を実感しています。そのため、今後もその取り組みを引き続き進めていく必要があると感じました。私の就任後には、健康経営の根幹となる新しい宣言を「すべての働く人の心身の健康が、豊かな社会実現の源泉」としました。省エネルギーやカーボンニュートラルに限らず、豊かな社会を実現するためには、まず従業員の健康が最も大切だと考えたからです。 健康活動を進める中で、あらゆる取り組みの参加率を数値化することによって、私自身がその効果を実感し、従業員にも実感してもらうことが重要だと感じています。地道に続けることで、確実に変化を感じられると信じています。 もちろん、数字だけが全てではありませんが、数字に触れることで人は動くものだと思います。その数字がいずれ頭打ちになる時が来るかもしれませんが、それを次のステップとして捉え、新たな方法を考えることが私の役目だと思っています。 健康経営の取り組みには、地道な活動とイベント的な活動の両方が必要だと考えています。 地道な活動としては、まずラジオ体操を習慣化しています。昼休みの残り5分を使って実施し、仕事のスタート時にリフレッシュできる場となっています。参加率が80%以上の人を表彰しており、昨年度は全体の85%が参加し、その中で67%が目標をクリアしました。 また、毎年社外講師を招いて健康講話を実施しています。健康課題からテーマを設定して、健康に関する多角的な視点を学んでもらい、参加できない人には録画を視聴してもらうことで参加率100%を達成。満足度も90%を超え、従業員から好評を得ています。 さらに、11月から1月を「健康強化月間」として、健康活動に取り組む期間を設けています。ウォーキングや水泳など、自由に取り組む内容を選んで自分のペースで参加できるので、運動の楽しさや充実感を実感してもらいたいと考えています。私自身も週末に40分ほどウォーキングをしており、その間に5〜6キロを歩いています。健康コーナー 2024年度には、ボウリング大会(参加率40%)とハイキングバスツアー(参加率32%)を企画しました。どちらも任意参加のいます。 コロナ禍を経てリモートでの業務が当たり前になった中、皆で集まって健康活動をする機会がますます貴重になっています。今後も参加しやすい環境を整え、工夫しながら活動を続けていきたいと考えています。 また、社内に「健康コーナー」を設置し、ボウリング大会のスコアや健康ワンポイントアドバイスなどを掲示しています。さらに、健診後には結果の見方や関連情報を掲示し、デジタル化が進む中でもアナログで掲示することで、多くの人の目に留まりやすくしています。これが社内コミュニケーションの活性化にもつながっています。 心の健康を重視し、世代別・職種別に自由な意見交換の場を設けています。ちょっとしたストレスを早期に解消することが大事だと考えており、幹部やマネージャーは参加せず、従業員が自由に意見を出せる場を作ることで、多様な声を反映しやすくしています。この取り組みを通じて、従業員一人ひとりの意見を大切にし、職場の活性化を目指しています。 さまざまな取り組みを進めていますが、最終的には結果がすべてだと考えています。健康診断の結果にその成果が表れ、全従業員が心身ともに健康で、元気に働けることが私たちの目指すゴールです。 「健康宣言」にある“豊かな社会”は、健康で活力のある社会だと信じています。会社が成長し、業績が上がることで、社会に貢献できます。そのために、従業員一人ひとりが健康でいることが、すべての源泉だと強く感じています。健康経営への関心は、どのようなきっかけで高まったのでしょうか。具体的な取り組みをお聞かせください。続いてイベント的な取り組みをお聞かせください。イベントですが、健康づくりのきっかけとして重要だと感じて健康経営の一環として実施されているコミュニケーションミーティングの狙いは何ですか。今後の健康づくりに関して、どのようなビジョンをお持ちですか。心身の健康が、豊かな社会の源泉にトヨタエナジーソリューションズ株式会社愛知県豊田市従業員数100名
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