PoPo2025春号
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と    6 PoPo健康推進メンバーのみなさん語ってくれた方常務理事川上知紀さん 当事業所はトヨタ自動車を退職された方(約33,000人)に企業年金を確実に支払うため、トヨタ自動車の従業員(約71,000人)の管理や退職される方に対しての年金個別相談、年金資産おり、従業員一人ひとりの健康が非常に重要です。もし誰かが体調不良で長期間業務を離れると、業務に影響が出る可能性があります。そのため、健診受診率や実施率を100%にすることで、早期に健康問題を発見し、業務の円滑な運営を確保することを目指しています。 少人数のため、健診の重要性については浸透しやすく、特別な苦労はありませんが、健診結果に関しては個々の健康課題が異なるため、単純に指示を出すだけでは改善が難しい面もあります。 当事業所は少人数で運営しているため、どうしても健康状態や問題が周囲に伝わりやすく、従業員が自分の健康状態や課題を他の人に知られたくないというプライバシーの面での配慮が必要です。そのため、個別対応が難しいと感じることもあります。 そこで、数年前から産業医との契約を開始し、特定保健指導の相談体制を整えました。プライバシーを守りながら、専門家が適切に対応できる体制を構築しています。健診結果は数字だけでは分かりづらい部分もあるため、専門家に直接相談できることが非常に助かっています。 マイナ保険証の登録については、もはや当たり前のこととして捉えています。特に、マイナ保険証は今後必須になりますか 一方、利用率に関しては、特に若い世代の関心が低いのが現状です。実際、若い方々の中には、マイナ保険証を一度も利用したことがないという人も多いと思います。年齢の高い方は健康意識が高く、定期的に数値をチェックし、必要に応じて医療機関に行くことも積極的に行っていますが、若い世代は健康に対する関心が低く、医療機関に行く機会が少ないのが現実です。 そのため、どうすれば利用率を上げられるか考えたときに、無料の歯科健診の機会があったので、それを利用して、マイナ保険証を使う機会を提供しました。若い世代にもマイナ保険証を意識してもらい、健康管理への関心を高めてもらいたいですね。 いわゆる「特別なプログラム」といったものは実施していないんです。というのも、当事業所では一人ひとりが異なる個性を持ち、多様なライフスタイルを送っていると考えています。そのため、画一的なプログラムよりも、個々のニーズに合わせたアプローチが重要だと思っています。 ウォーキングなどの活動も大切だとは思いますが、大事なのは、各自が自分に合った方法で健康を意識し、無理なく続けることだと思います。歩きたい人は歩けばいいし、他のアクティビティが好きな人はそれを続ければいい。健康づくりは無理なく自分のペースで続けることが一番だと思います。 根本的には、職場のコミュニケーションが最も重要だと考えています。健康について悩んだり、気になることがあったときに、気軽に相談できる環境を整えることが大切です。健康は一人ひとりの意識から始まりますが、その意識を支えるのは、職場内での積極的なコミュニケーションと相互のサポートだと思います。そんな、安心して働ける職場づくりを目指していきたいと考えています。(約1兆1千億円)の資産運用などを20人の少数精鋭で運営して健康経営の目標として、各健診の受診率や実施率を100%に設定した理由を教えていただけますか。少人数ならではの難しさや工夫を教えてください。マイナ保険証の「登録率」ではなく「利用率」を重視されていますね。ら、早めに対応しておくべきだと考えました。特徴的な健康づくりの取り組みがあれば教えてください。今後の職場の健康推進についてお聞かせください。少人数の強みを活かした健康経営トヨタ自動車企業年金基金愛知県豊田市従業員数20名

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